はじめに
ノートアプリを何度も乗り換えてきた人なら、こういう経験があるはずです。
- 書き溜めた記録が、そのアプリの中に閉じ込められる
- 乗り換えようとしても、移行が面倒で結局あきらめる
- 「資産として残る感覚」がどうしても弱い
私もまさにそれでした。
Yojimbo、Evernote、DayOne、MacJournal7……。
どれも良きパートナーでしたが、どこかで「惜しい」と感じ続けてきた。
そしてあるとき気づけば、長年使ったアプリに別れを告げていました。
その理由は単純で、「ようやく腹落ちする答え」に出会ったからです。
それが Obsidian でした。
MacJournal 7に感じていた「惜しい」気持ち
直前まで使っていたのは MacJournal 7 です。
余計な機能を削いだシンプルさ。その思想が好きで使っていました。
ただ、日本語化はされておらず、不具合も散見され、バージョンアップもほとんどない。
正直、少し“終わった感”のあるアプリでもありました。
この「好きなんだけど、未来がない」という中途半端さが気になり、代替アプリを探すようになりました。
ちょうど ChatGPT を頻繁に使い始めたころ、
「自分の使い方に合うノートアプリはないか」と相談してみたのです。
私の使い方(記録の仕方、情報の持ち方、今後どう育てたいか)を踏まえて提案してくれたのが Obsidian でした。
Obsidianは「知見を溜めて育てる」ストレージ
Obsidianを勧めたいのは、たとえばこんな人です。
- パソコンやスマホに文字をよく打ち込む人
- インプットとアウトプットのサイクルを日常的に回している人
- 業務記録や体験、思索を「あとから使える形」で残したい人
つまり、知見を蓄積し、醸成し、発信していく人。
ただし最初は、良さがわかりにくいです。
UIは極めてシンプル。MacJournal よりもずっとシンプルで、「どこから手をつければいいの?」となる。
でも、使うほどにわかってきます。
このシンプルさこそが「深く入れる余白」だったのだと。
私の場合は、手帳との「同期」がポイントだった
私がObsidianにハマった決定打は、A5判のシステム手帳との同期でした。
手帳の中には「複数の自分の役割」という考え方を取り入れていて、役割ごとにカテゴリ(フォルダ)を分けています。
詳細は別記事に譲りますが、私が分けている役割は次の通りです。
- ① 自分(一個人)
- ② マーケター(自社およびクライアント向け)
- ③ 社長
- ④ 家(夫、父など家族の一員として)
- ⑤ その他(作業者として、など)
この構造をそのまま Obsidian 側にも持ち込み、役割ごとに記録していく。
手帳で考えたことが、Obsidianで“育つ”感じが出てきます。
実際、MacJournal 7 から移行したデータのほとんどは「③社長」カテゴリの業務記録や提案書の下書きでした。
そこに今後、「①自分」の学習記録や、「②マーケター」としての記事下書きが追加されていく。つまり、仕事だけでなく学びと発信が同じ場所に育っていくわけです。
この「役割で整理して、手帳と同期しながら増えていく」感覚が、私にとってはとても大きかった。
ノートアプリを使ってきた人ほど刺さる「思想」
私が思うObsidianの基本メリットは、まずこの3つです。
- ノートが1件ずつ個別のテキストファイル(.md)として保存される
- ノートがローカルストレージ(クラウドストレージ含む)に保存される
- 画像やPDFはリンク付きで別フォルダに保存される
これが意味するのは、とてもシンプルです。
Obsidianというアプリを将来使わなくなっても、
それまでの蓄積が「汎用的な形式の個別ファイル」として手元に残る。
自分のノートが資産として残る。
別のアプリでも再利用できる。
ここが、地味だけど強烈に効きます。
これまで私は、いくつものメモアプリ・ノートアプリ・日記アプリを使ってきました。
その多くは、ノートが「アプリの中」に入る設計でした。
- 独自形式で保存され、そのアプリでしか開けない
- ファイルが肥大化してバックアップや同期が重くなる
- 乗り換え時の移行が難しく、結局あきらめるデータが出る
後々のことを考えてPDFやRTFで書き出してみたこともあります。
でも作業が煩雑すぎて続かない。
Obsidianは、記録や原稿を「自分の手の中に」安心して蓄積していける。
私はここでようやく、長年のモヤモヤが解けました。
しかも「育つ」拡張性がある
ここまででも十分に選ぶ理由になりますが、Obsidianはさらに面白い。
基本思想がしっかりしている上で、拡張性がすごい。
世界中の開発者がプラグインを開発し、機能や使い心地を広げています。
だから、最初から完璧に使いこなす必要はありません。
必要なものを必要な分だけ、少しずつ足していけばいい。
この「育てられる」感じが、私はたまらなく好きです。
最初の一手は「外観いじり」でOK
機能拡張の最初の一手は「外観いじり」がおすすめです。
ここから始めると愛着が湧きやすい。
Obsidianは見た目を自由にいじれます。
初期状態でも多くの外観テーマが用意されていて、テーマ選びだけでも楽しい。
私が最終的に辿り着いたテーマは Blue Topaz。
落ち着きがありつつ、洗練された表示と細かなカスタマイズ性が絶妙で、かなり気に入っています。
そこからコミュニティプラグイン「Style Settings」で調整。
記録するカテゴリー別に色分けされ、視認性が一気に上がりました。
(プラグインの話は別記事にします)
Markdownが「急に」手に馴染む
Obsidianのノートは「.md」、つまりMarkdown形式のテキストファイルです。
普通のテキストエディタで開ける。この安心感がまず大きい。
ただ正直、私はMarkdownに苦手意識がありました。
名前だけ知っていて、「自分とは関係ない」と思っていた。
ところが ChatGPT など生成AIを使うようになってから、Markdownの存在感が一気に増します。
質問、要約、構造化、下書き、整理。AIと会話するとき、Markdownはとても相性がいい。
そしてObsidianに触れたことで、記法がすっと体に馴染みました。
いまでは「なんて快適なんだろう」と思うくらいです。
テキストやコンテンツを「構造化」する早道だから。
ObsidianとAIの組み合わせは、この快適さが加速します。
まとめ
ということで、今回は「Obsidianに乗り換えた理由」と「思想の強さ」を中心に書きました。
- ノートがアプリに閉じ込められない
- 個別ファイルとして資産が残る
- その上で、自分仕様に育てられる
これが Obsidian を推す理由です。
次回以降は、私が実際にどう使い始めたか(最初の設定、テーマ、プラグイン、運用の型)を具体的に書いていきます。
ここが自分のナレッジベースになっていくので、続けて記録していきたいと思います。
次回予告
- 私のObsidian運用の「フォルダ構造」と最初の型
- Blue TopazとStyle Settingsで視認性を上げる方法
- iCloud同期でハマりやすい点と、安定運用のコツ
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